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【臨床心理学専攻】日本臨床心理士資格認定協会 前専務理事・現顧問 大塚義孝先生の特別講義報告

2015年08月26日

~大塚義孝先生の特別講義を受講して~

 8月7日に、日本臨床心理士資格認定協会の前専務理事・現顧問である大塚義孝先生の特別講義が行われ、大阪樟蔭女子大学大学院の修士課程1、2回生、研修員が受講しました。大塚先生は大阪樟蔭女子大学の客員教授でもあり、毎年、特別講義を行ってくださっています。
 大塚先生のお話の中で印象的であったことは、臨床心理士は、人が人に関わり人に影響を与える仕事であり、心を対象とする者としての専門性を持つということでした。そのお話から、投映法などの心理検査の理論や実践を深め、専門性を高めること、1人1人の存在の心の状態を見ることが臨床現場で求められていることが実感できました。また、対象者の心理的な状態を把握し、対象者全体を理解して、それらを援助に活用していくためには、心理検査を含む臨床心理査定とカウンセリングなどの臨床心理面接の両方の技術を高めることが必要であると改めて感じられました。さらに、臨床心理士には更新制があるというお話から、臨床現場で働く身として常に対象者と関わっていく姿勢・態度を学び、向上していく精神が必要であり、長年経験を積んだ臨床心理士であってもそのような心構えは忘れてはならないと思いました。
 数時間の短い時間ではありましたが、普段は接する機会のない大塚先生のお話をお聞きし、臨床心理士を目指している私たちにとって、貴重な経験をさせていただき、またとない学びとなりました。この機会により、臨床的な理論の学習や勉学、実践に励む意欲につながり、今後の臨床的な立場の心構えを得ることができたと思います。

                      執筆者;修士1年 C.M.