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【臨床心理学専攻】新版K式発達検査2001の特別実習報告

2015年11月24日

~新版K式発達検査2001の特別実習を受講して~

 11月7日、検査の開発や研修に深く関わってこられた特別講師をお招きして、毎年恒例の新版K式発達検査2001特別実習が行われ、臨床心理学専攻の大学院生、研修生が受講しました。
 
 午前中は、検査の歴史や目的,他の知能検査との違いや特徴など、新版K式発達検査2001の基礎的な事柄を学びました。検査は発達の状態を全般的に推定や評価するだけでなく、療育や発達の支援に役立てることができることを改めて理解することができました。またWISCやK-ABCといったテストが知的能力を測定していくのに比べ,新版K式発達検査2001は発達のさまざまな側面を捉えて発達年齢を出すことで,人が発達していく道筋のどのあたりにいるのかをみていくという特徴について、詳しく説明してくださいました。
 
 午後は、私たち院生が夏期休暇中に行った検査のロールプレイ映像を1人ずつ順番に見て、先生方から良い点、改善すべき点についてコメントをいただきました。また講師の先生が、実際に検査をうけたときの子どもの様子を元に子ども役をした、ロールプレイのDVDを視聴させていただきました。検査役の先生が集中力のない子どもに合わせて短い時間でスムーズに検査を進めていく様子に感じ入り,実際の子どもにうまく対応できるように,繰り返し練習することが大切だと思いました。
 
 今回の特別実習で自分たちではわからなかった点に気づくことができ、今後の検査実施に向けての課題が明確となりました。実習の内容から学ぶことが非常に多くあり、今後も繰り返し練習を積み検査のスキルアップに努めていきたいという意欲が高まりました。
 
執筆者;修士1年 R.Y