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【臨床心理学専攻】国分病院での見学実習が行われました。

2016年10月20日

8月25日に医療法人養心会国分病院での見学実習が行われ、大阪樟蔭女子大学大学院人科学研究科臨床心理学専攻の修士課程1回生8名が参加しました。

国分病院は,精神保健福祉法指定病院、府の精神科救急拠点病院、指定自立支援医療機関などに指定されており、地域の精神科医療を支えています。運営理念として「当たり前の医療を提供する」を掲げ,「疾病」だけを診(看)るのではなく人を診(看)ること,患者さんの人権を守り謙虚な姿勢で温かく医療援助すること,患者さんが医療内容を理解できるよう説明を尽くすことを目標としています。また,グループホームやデイ・ケア,訪問看護,地域生活医療センター等のシステムが揃っており,社会復帰に向けての治療や活動が日々行われています。

実習では,まず病院内の諸施設を見学し,その後に講義として国分病院の概要や病院で働く臨床心理士の業務内容・心構えなどのお話を聞かせて頂きました。施設見学では,治療や保護のための制限の中で,患者さんがいかにその人らしく自由に過ごすことができるかという点が考えられた設備やスタッフの方々の体制になっていると感じました。また,講義では,精神科病院がどのように運営・利用されているかだけでなく,病院で臨床心理士として働く上で必要な技術や知識,心構えなども詳しく教えて頂きました。

国分病院の見学実習を通して,実際に働いておられる臨床心理士の方々の生の声を聞かせていただくと共に,スタッフの方々が日々どんなことに気をつけて患者さんと接しているのかを見学したことで,精神科病院の支援のあり方について理解を深めることができました。今回の見学実習での貴重な経験を生かし,精神病の患者さんに対する支援への意識を一層高めながらこれからも学びを深めていきたいと思います。

修士1回 S.I