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【臨床心理学専攻】東大阪市療育センターでの見学実習が行われました。

2017年02月20日

 2016年12月6日に社会福祉法人東大阪市社会福祉事業団東大阪市療育センターでの見学実習が行われ,大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻の修士課程1回生8名が参加しました。

 東大阪市療育センターでは「障害をもつすべての子どもたち・人々が,地域の中でごく当たり前に暮らしていけるようその生活と健康を支える」ことを理念とし,地域で生活する障害児とそのご家族,更には地域で障害児・者に関わる方々を支援する様々な事業を行っておられます。今回の見学実習では,療育センター内にある児童発達支援センター「はばたき園」や「発達障がい支援センターPAL」の施設見学だけではなく,これらを利用している子どもたちと直接関わるという貴重な経験もさせていただきました。療育センターで活躍されている臨床心理士の先生からは,現場での役割を教えていただき,子どもの生活(食事,着脱,排泄など)を把握して,子どもと子どもを取り巻く環境全体について的確な評価・アセスメントをする大切さを学びました。また,現場の臨床心理士が,子どもとの関わりや保護者への対応などの幅広い柔軟なアプローチで,具体的な助言や指導を行っていることも学びました。

 療育センターには,臨床心理士だけでなく保育士,看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士などの様々な専門性を持つ職員がおられます。子どもや保護者を支援する際に,それぞれの専門性を保ちながら,協力をしていく大切さを感じました。見学に行く前までは,療育は障害児に対して行われるもので,その子どもにあった方法でできることを増やしていくものだと思っていました。しかし,実際は保護者の支援も重要であるということを学びました。さらに保護者から子どもの様子を聴いたうえで,その子どもの療育のプログラムが組まれ,プログラムを通して生活の場でどのようなことをすればよいかの手本になっている,ということを知りました。講義だけでは深く学ぶことのできない現場でのことを,自分の目で見て感じることができ,大変貴重な体験となりました。今後いっそう学びを深めていきたいと思います。

修士課程1回生 A.S