どんな人でもどこかに良いところが・・・
2017年6月9日
いよいよ梅雨入り!じめじめした湿気とともに気温も上がっていき、汗かきの人のみならず、過ごしにくい季節となってきました。周りの環境に左右されず、気持ちと行動はクールにいきたいものですね。
周りの環境、と記しましたが、人間は自分以外の人との付き合いをしなければなりませんので、社会生活を送る上で人付き合いの環境をどう築くかが大事になってきます。でもこの人付き合いには悩みがつきものです。というのは、会話したり行動を共にしてみると、「この人(達)とは合わない」ということがしばしばあります。そういう人(達)とは、今後一切付き合わないということができれば良いでしょうが、そうはいかないことがほとんどです。合わない人(達)と同じグループなど組織上どうしても一緒に仕事を進めていかねばならないこともあります。
たとえ仲の良い友たち同士、または相思相愛ラブラブな恋人同士であっても、合わない部分はあります。お互い違う個人ですし、個性があります。私が思うにこれらの人達は、お互いの良いと感じている面(合う部分)を認め合い、悪いと感じる面(合わない部分)をカバーしているからうまくいっていると思います。親兄弟姉妹や夫婦もそうだと思います。こういう人達でも、合う部分が合わない部分をカバーしきれなくなると、恋愛で言えば別れが来てしまいます。
では社会生活を営む上で、どうしても合わない人、苦手な人、極端な表現をすれば生理的に受け付けない人と一緒に仕事をせざるを得ない場合、どうしたら良いでしょうか?そんな時、仲の良い友達同士や恋人達がなぜうまくいっているのかを考えてみてはどうでしょうか?これらの人達がうまくいっているポイントは、相手の良い面を認めているからだと先ほど述べました。どんなに嫌な人でも、どこかに良い面が必ずあります。その良い面を見つけて合わない人と付き合っていくよう心がけるのです。最初はなかなか良い面が見出せなくても構いません。でも自分より良い面、優れている面が何かしらどんな人でも必ずあるはずです。それを見つけて認識して、一緒に仕事をしていくのです。いずれ徐々に良い面の割合が増えていくでしょう。良い面の割合が悪い面のそれより低いままでも気にしないことです。良い面の割合が低くても相手の良い面を見つけ接していくという気持ちを続けると、相手も自分のことを快く思ってもらえ、仕事などが円滑に進んでいくと思います。
「人にはどこか良い面が必ずある」という言葉は、確か私が前職の研修で聞いたと思いますが、30年以上の昔のことで記憶が定かではありません。ネットで調べてみると、フーテンの寅さんを演じた渥美清さんも「おれは人間のいいところを見る。そのほうが面白いよ」という言葉を残しているようです。その他ネット上では、円滑な人間関係を築くノウハウがいろいろと載っていますが、人付き合いを円滑に進める一番のお薦めは、「人の良い面を見つけ認めて接する」ことだと私は思います。
といっても、いざ嫌な人と面と向かったとき、なかなかその人の良い面を見つけることが難しいかもしれません。私自身もなかなかその心境に至っていないと正直に明かします。そのときには、「どこかにこの人の良い面がある、良い面がある」と念仏のように心の中で呟いています。それだけでも、自分自身の精神状態が落ち着き、仕事もはかどります。ぜひ、試してみてください。
北尾 悟