現状を変えるには
2020年1月28日
令和最初の新年、早くもひと月が過ぎようとしています。
「令和」~Beautiful Harmony~。明日への希望とともに、ひとりひとりが大きな花を咲かせる、まさしく「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」一年にしたいものです。
さて一年のはじめには多くの人が今年の目標、今年はこういう年にしよう!と気持ちを新たにしていることと思います。これまでの反省を踏まえて変わろうとする気持ちを持つ人も多いでしょう。でもなかなか現状から人間は変わることができないものです。では、どうしたら変わることができるようになるのでしょうか?
経営コンサルタントの大前研一さんの言葉がある新聞に紹介されていました。それによると、人間が変わる方法は3つしかない、とのこと。一つ目は時間配分を変えること。二つ目は住む場所を変えること。そして、三つ目は付き合う人を変えること、だそうです。
紹介された逆の順で考えてみました。まず「付き合う人を変える」というのは、確かにそうでしょう。人は多くの人たちとの人間関係の中で生活しています。強固な信念の持ち主でない限り、周りの人たちの影響により生活様式や考え方が左右されます。当然、付き合う人を変えると自分が変わる可能性は高いでしょう。でも現実、なかなか難しいと思います。現在の人間関係を断ち切って新しい人やグループと関係を持って付き合うことは簡単なことではないと思います。少し距離を置くことはできても、特に付き合いが深い友人や職場などのグループから影響を受けず、自分が変わることが出来るほど関係を浅くすることは至難の業でしょう。
次に「住む場所を変える」はどうでしょうか?新たな環境により気分転換になり、心の切り替えや新たなスイッチが入り自分が変わるきっかけになるでしょう。しかし、ある程度のお金と時間が必要です。引っ越しとなるとそう簡単にいかない人が多いでしょう。
では残る一つ「時間配分を変える」はどうでしょうか?大前氏も「どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的」としています。これだといろいろな条件や周りの環境に左右されず、自分ひとりで変わることができると思われます。
私自身も状況に流されている、マンネリに陥っているという気持ちが昨年からだんだん強くなってきて、自分自身を変えたいと少し焦っていました。そこで元旦から「変えた」ことがあります。それは非常に単純なことで、「0時前に寝る、そして6時に起きる」ということです。以前は、だらだら真夜中0時を回って1時2時になってもグダグダいろいろなこと(雑誌を読んだり、スマホをいじっていたり)をしていましたが、どんなことがあっても日付が変わる前にベッドに入ることにしました。そしてどんなに眠くても目覚ましをセットして朝6時に起きる、と生活リズムを変えることとしました。生活リズムを変えることも「時間配分」になりますよね。これは、休日前や休日でも同じです。
まだ人に言えるほどの効果は実感できませんが、少なくともこの1ヶ月弱、例年この時期には風邪気味になったり気持ちが散漫になる日があったりするのですが、今のところ、そういう状況にはなっていません。生活のリズムができたので身体のリズム感が出てきたのかもしれませんし、気持ちが前向きになったような気がします。「時間配分を変える」ことは、勉強や仕事のやり方や順序などを変えることと捉え実行することが難しい、と感じる人もいるかもしれません。もちろん、これらのことは非常に大事なことですし、変えることで大きく前進することにつながるでしょう。でもこれらも周りの環境などにより障壁があり実現が困難なこともあるでしょう。でも「生活リズム」を変えることであれば、周りに関係なく自分一人で変えることが可能です。いかがでしょうか?まずは簡単にできることから始めてみてはいかがでしょうか?
朝6時に起きるのは、我が家の愛犬が起こしにくることが大いに助けになっていることを正直に告白します。6時間は寝ないと一緒に朝の散歩はきついので、0時には寝るということになっているのです・・・
北尾 悟