卒業生仕事インタビュー 人間科学部心理学科

きっかけは何でもいい、社会見学のつもりで 今だからこそ、いろんな会社にチャレンジしてください。

内定された企業を教えて下さい。

地元、香川県にある、香川トヨペット(株)に営業職で内定をいただきました。


就職活動はいつ頃から始めたのですか?

3回生の11月合同説明会くらいで、ピークが去年の3月・4月の春休みで、5月・6月に内定をもらいました。精神保健福祉士の実習が8月からあったので、「それまでには終わらせないと」ていうのがあって結構焦っていましたね。ただ、求人情報サイトに登録したのは10月あたりで、それから興味のあるところを増やしていきました。

心理学科 Iさん 内定先:香川トヨペット株式会社(営業職)

自動車販売の営業ですよね?車が好きで選んだのですか?

はい、外勤でなく、ショールームですが営業です。車が好きなのもありますが、出身の香川県は、車がないと生活できないんです。家族も車好きで、香川から東京まで、みんな交代で運転して旅行するくらいです。職種は「人と関わるとこが良いので販売か営業かな。」て。 
でも最初は「好きだから旅行、車、お菓子」と、入口は好きなものから始めました。職種も企画職の説明会に行くなど、幅広く活動してました。


活動の範囲を広げると良かったですか?

私は、結構知らないことが多すぎたので、楽しかったです。最初から「日が空いているから行ってみようか」みたいな気持ちで活動していて、「銀行ってこういう仕事もやっていたのか」や、「保険会社ってそういうこともやるのか、こういう仕組みなのか」など、いろいろわかったりして社会勉強みたいな感じでした。
説明会に行って、「こっちでも良いな」、「ここは私には向いていない」とか考えるようにして、受ける会社を増やしたり減らしたりした感じです。大手・中小企業と関係なく・・・。


興味を持ったものは、積極的に行ったのですね?

結構1日に午前と午後で違うところに「どんどん行ってみよう」という感じでした。


もともと香川に帰ろうと思っていたのですか?

帰らなくても良いかなと思ってました。大阪での説明会が多かったです。受けた会社も、大阪に本社がある全国規模の会社や、大阪の会社だったりしました。香川では、一回合同説明会に行ったくらいで、そんなに就職活動していませんでした。行きたいところがあれば帰る感じで・・・。


内定した会社は、香川ですが?

説明会・面接、グループディスカッション・最終面接も、全部香川です。
実は、車の販売会社だけは、大阪と香川の全部を自分で調べて、一覧表にしてたんです。
大阪だったら、グループごと説明会みたいなものが、ほとんど1か所で開かれていたんですが、香川だと車種シリーズごと1つずつ、説明会やエントリーシートを出すことができたんです。なので出来るだけ行ってました。内定した会社は全部の中で一番印象がよかったんです。


車関係は調べていたんですね。

車のメーカー全部ってわけではないです。私はこだわりなかったのですが、両親が気に入っているメーカーがありまして、そちらの販売会社をすべてチェックしてました。車の種類も知ってるし、販売店に行ったこともあるのでショールームの雰囲気もイメージしやすかったんです。


お父さん、お母さんも、すごく喜んだでしょうね。

はい。私がショールーム見学に行きたいといったら、家族総出で「次どこのショールーム、あの店舗で?」とか、私がいない間も「○○の店舗に行ったよ。こんな感じやったよ。」という情報がまわってくるほど積極的だったので・・・。


「ショールームとかご覧になりました?」とか言われます?

もう、絶対言われます。店舗見学はだいたいしていて、「あそこもここも、行きました」とか「ショップの店舗のここが好き。ここがわかりやすかったです。」とか・・・。お客さんの目線で見ることが大事です。
人事の方は、お客さんとしゃべる時の話し方が気になるので、普通の会話の応対も見られることが多かったです。


情報収集するときは、とりあえず気に入ったところをピックアップするのですか?

自分の好き嫌いとか、良いなと思うところをピックアップします。


HPや資料を見て、ピンとこないところは、大企業でも受けないんですね。
進めていく中で、やっぱり辞めておこうという会社もありましたか?

ありました。興味をもっていた会社であっても志望動機がわからないと「何も言えないし、書けないな」と。結構そこは大事にしてきました。
ただ、その逆もありました。実際に話を聞いたら楽しくなって「受けてみようかな?」て、受けたところもあります。普通の販売とかも、会社によってイメージも変わってきたりしたので・・・。


「まずは、説明会で話を聞いて、絞りこみましょう」という姿勢だったのですね。

そうじゃないと、その後の履歴書も、書く時間もかかるし、ありきたりなことを書いても通らないと思います。メリット・デメリットを考えて、「その面接を行くなら他の説明会をもう一つ増やそう」と、また、「内定もらっても行こうというところじゃないとやめとこう」と決めていました。説明会の前に応募が必要な場合は、HPやパンフレットを見て気に入ったところをピックアップしてみました。


エントリーシートとか、履歴書の書き方で注意した点とかありますか?

やっぱり読みやすさ、インパクトのある題をつけることでしょうか。
それとノウハウ本を読んで書いたら絶対似ているものができちゃうので、エントリーシートを書くには、自分の言葉じゃないとだめと思いました。


資料の保管はどうしていましたか?

興味のあるキーワードで分類したクリアファイルに、履歴書・会社の資料なども入れて見直せるようにしていました。面接の前に「他と比べて」の質問にも対応できるようにするためです。


面接では、どうでしたか?

グループディスカッションや集団面接は、自分のところに回ってくるまでに、気が重いです。
でも、私は人懐っこさしかないみたいな、愛嬌だけは負けない、で勝負と思って・・・。
同じところで競っても仕方ないので、他のことを言ったり、言い方変えたり、もっと具体的な例を出してみようとか、頭をグルグル使わないといけないから、毎回ぐったりしていました。
他の面接を受けている学生が気になります。見た目でわかったりする場合があるじゃないですか?ディスカッションに入ると案の定、テキパキしてるみたいな・・・。発言の最初に必ず、出身大学名を話すなど、自己紹介みたいなPRがあって・・・。人事の人もそこに目がいくと思うんですね。すぐに忘れられちゃうと思うから、印象に残るような話し方や内容を気をつけるようにしていました。
最初の頃は、自分でも上手く言えなかったし、自信持って言えなかったです。でも「それではだめだ。」と思って、毎回自己分析をして、「ここだけは自信を持って言おう!」と考えてました。


やっぱり「自己分析」は大事ですね。

絶対大事ですね。最初は自信もなかったし、どのひとにも勝てないと思っていました。
でも、自己分析して、見せ方とかも勉強したり、アドバイスをもらったりして、最初より変わったとこもあります。自分の中でこれだけは自信を持っていこうと強みを見つけられたからへこたれなかったし、自分が自分のことをわからないとこれだけ喋れなかったと思います。
それで気に入ってもらったのがあるので、よかったなと思います。


キャリアセンターについてお聞きしたいのですが・・・。

キャリアセンターで、「今から就職活動をどう始めようか」っていう相談会をしてくれて、時間をいろいろ設けてくれました。
最初に話を聞いてもらう機会だったんですけど、「君の長所は、こういう風に言ったら活かせるね」や「こういうところでも活かせるね!」と言われて感動したんです。
「そういう面もあるのか。」と・・・。「別に、お客さんと関わりたいとは思っていたけど、そういえば生産から販売までの間の営業という形もあるし、いやではないよな!」と。
それまで全然知らなかったんですけど、さすがキャリアセンターの人だなと思いました。
活動中も、「○○もあるでしょ」や「○○も活用した方が良い」と話をしてくれたので、もう1回自己分析して・・・。嫌になる時もあるくらい自分と向き合ってましたね。
お客さんに商品を勧める際、良いところも悪いところも分かっておかないとと思ったら、自分のことをちゃんとわかっておかないと何にも言えないと思いました。
それこそ「進路をどんな風に考えているのか」その時その時で結構変わったので、都度思い返していました。
大学入った理由や会社を選んだ理由もきちんと言えるように、文章は下手だけど言いたいことはちゃんと考えるようにする時間をとることは、ずっと習慣づけていました。


自己分析、職種・会社の選び方など広い範囲でアドバイスをもらったのですね。

結構、得!色々教えてくれたので、私はほんとにお世話になったほうだと思います。


履歴書やエントリーシートを添削してもらいましたか?

もう、お世話になって・・・。結構質問攻めにして教えてもらいました。また、「これをこういう風に表現したらいいけどなんて言ったらいいですか?」、「ピンとくる題ありません?」など、一緒にいい案を考えてもらったんです。インターネットは締切が間近なので全部は難しかったですが、できるだけ見てもらって直したり・・・。


そうやって直していくと、だんだんと次のステップに進めるようになりますよね。

そうですね。最初の頃と、最後にいろいろ一緒に考えながらできたのと、絶対違うのがわかります。履歴書を書くときに項目分けをして、どうやって文章にまとめたら書きやすいのかを教えてくださったので助かりました。直してもらったことをマネして書いていくと、第一段階もうまくなったのが自分でもわかるようになりました。読みやすくなって、後半はちょっと手直ししてもらうだけで済みました。書くことが楽しくなったり、言いたいことが書けるようになったりと「自分も成長したな」と思いました。
内定後に、人事のひとから「100人くらい履歴書みたけど一番よかった」て、言ってもらえてすごくうれしかったです。もちろん字も丁寧に書いたことも良かったみたいで「文章も読みやすいし、I さんらしさがでている」て、言ってもらえたんです。


就職活動をうまく乗り切るために、気をつけておいた方がいいことはありますか?

何をしたらいいのか、どう思っているか、自分の今考えていることを「整理する」ことをすべてにおいて大事にしたほうがいいと思います。私は、毎日紙に書いて整理しました。説明会・面接の時間中や終わった後に、メモが書けるようにノートを作っていました。
何を聞かれたか、それについてどう思ったか、面接官の印象や質問内容などを書いていました。
一週間後に履歴書提出ということもあるので、履歴書提出時の日付を見直して書いたり、
面接のときも見直してました、就職活動後、普通のキャンパスノート3冊くらいになっていました。


在校生の方にアドバイスをお願いします。

職種や業種を絞らないほうがいいと思います。私の場合は、他のところをいろいろ見たので、ここでやりたいとやる気になったり、同じとこでもやっぱり違うことがわかって自分が働きたいと思うとこが探せたので、絶対いっぱい聞いてほしいです。
こんな色々な会社を訪問できるのは今だけだから、社会見学でも、動機・きっかけは何でもいいと思うので聞いてほしいです。調べたり、情報収集して自分の気持ちを整理すると、自分がほんとに行きたいところから内定をもらえたりするんじゃないでしょうか?今振り返っても、当時は悩んでいたりするけど、楽しかったなと思います。
また、キャリアセンターは活用しないともったいないと思います。利用しない人もいるんですけど、面接の模擬練習も十分してくれるのに。やりたいことが決まってない人こそ、行けば話の中でいろいろ引き出してくれるので、自分が気づくこともあるし、「興味がある、やってみよう。」という気になると思います。「何に興味があるかわからない」場合も相談してもいいし・・・。
情報を持ってて、いろんな見方もあるところなので、私は本当に行ってよかったと思っています。