【FD・SD活動推進委員会より】平成27年度春期FD・SD研修会を開催しました
2015年08月17日
2015年7月30日(木)、「平成27年度春期FD・SD研修会」を開催しました。
研修テーマは「『連動する授業』成功への方策~本学のミドルレベルFDを考える~」です。複数教員で運営されている科目について、いくつかのモデルを提示・検討し、より現実的かつ実質的・効果的に他教職員と連動しながら授業を運営できる方法を探っていき、全学的なミドルレベルFDを活性化させるきっかけを作ることを研修会のねらいとしました。
学芸学部・児童学部・健康栄養学部の3学部から、それぞれ学部内で行っている授業について、前半では授業の概要について説明、後半でミドルレベルFDとしての観点から授業運営について紹介していただきました。
◆事例報告(発表)◆
・児童学部「教職実践演習(幼・小)」
「教職実践演習(幼・小)」について、村井教授よりご紹介いただきました。教員を目指す4回生を対象とした教職課程の総仕上げともいえる授業科目として、「リフレクション」をキーワードに15回の授業の進行について詳しく説明していただいた他、連動の課題等の話題も出ました。
・健康栄養学部「アカデミック・スキルズA・B(健康)」
「アカデミック・スキルズA(健康)」、「アカデミック・スキルズB(健康)」を鈴木准教授よりご紹介いただきました。学部1回生に対して学部教員が縦横に連動する仕組みが作られている科目であることを、ポイントを押さえて分かりやすくご発表いただきました。
・学芸学部「ライフプランニング演習」
「ライフプランニング演習」について兒島講師と神田講師よりご紹介いただきました。1回生時の「アカデミック・スキルズB」を発展させ、かつ学科の専門性にもつなげる内容を持った2回生配当科目であり、科目間の連動の例として大変興味深いご報告でした。
◆ディスカッション(シンポジウム)◆
各科目の発表後には、シンポジウム形式を取り、それぞれの報告を踏まえて、報告者間でのディスカッションを行っていただきました。
また、それらを受けて、フロアから報告者への質疑応答を行い、フロア・報告者でのディスカッションも行いました。フロアからは、「ある程度手間をかけないでできる連動のポイントは?」「科目の連動にはカリキュラムマップが有用ではないか」といった質問や意見も挙がりました。
参加者からは、「各学科における連携および授業運営のポイントについて、知ることができて良かったと思う。」「今後授業に取り入れてみたい取り組みが色々提示され、参考になった。」という感想や、「学生を育てる上で教員が同じ方向を向いて教育を行うことの重要性を改めて実感した。そのためには、一定の「手間」をかけることは致し方ないと実感した。」という感想をいただき、教員や科目間での連携・連動性のヒントとコストについて考える機会を提供した、今後のミドルレベルFDにつながる研修会となりました。
開催日:2015年7月30日(木)12:30~14:30
参加者:54名(教員:50名、職員:4名)
場所:清志館4階 406教室