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熱中症に注意しましょう

2015年08月11日

 熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけて、熱中症による健康被害を防ぎましょう。

熱中症を引き起こす条件

●どのような環境でなりやすいか

気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、閉め切った室内、エアコンがないなど(具体例:運動場、体育館、気密性の高いビルやマンションの最上階など)

●どのような人がなりやすいか

脱水状態(下痢、嘔吐がある人)、体調不良(二日酔い、寝不足など)、高齢者、乳幼児、肥満、持病のある人(糖尿病、心臓病など)、暑さに慣れていない人

熱中症の分類と対処方法

重症度 症状 対処

Ⅰ度

(軽症)

めまい、立ちくらみ、筋肉痛、手足のしびれ、気分の不快

涼しい場所へ移動、安静、水分補給

Ⅱ度

(中等症)

頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、力が入らない  涼しい場所へ移動、体を冷やす、安静、十分な水分と塩分の補給
自分で水分が摂れない場合や症状の改善がみられない場合は医療機関へ

Ⅲ度

(重症)

意識がない、呼びかけに対し返事がおかしい、けいれん、まっすぐ歩けない、体が熱い 速やかに救急車を呼びましょう

*体を冷やす場所について:太い血管のあるわきの下、首筋、足の付け根など

*水分補給について:冷たい水や、大量の発汗があった場合には、汗で失われた塩分も適切に補える経口補水液やスポーツドリンク、食塩水(水1Lに1~2gの食塩)など

熱中症予防のポイント

・室温28℃を超えないように、エアコンや扇風機を上手に使いましょう。

・のどが渇く前に水分補給、のどが渇かなくてもこまめに水分補給をしましょう。

・外出の際は体をしめつけない涼しい服装で、日よけ対策も。

・無理をせず、適度に休憩をとりましょう。

・日頃から栄養バランスの良い食事と体力づくりを。

参考資料

熱中症予防のために(厚生労働省)

熱中症環境保健マニュアル(環境省)

熱中症を予防して元気な夏を(総務省消防庁)