【イキチャレPJ/プチチャレ:お聖さんとゆかいな仲間たち】本学で「お聖さんを楽しむ会」を開催しました。
2017年02月02日
1月28日(土)お聖さんとゆかいな仲間たちプロジェクトの学生が、「お聖さんを楽しむ会」を開催しました。 このプロジェクトは、国文学科の学生が主体となり、本学卒業生でもある田辺聖子氏(お聖さん)の作品を題材に読書会を行い、多世代の方々との意見交流を通して文学を楽しむきっかけを作ることを目的に企画されました。
当日をむかえるにあたって、まずは自分たちが田辺聖子氏についての知識を深めるため、7月に伊丹市立図書館で行われていた「トリプル周年記念展『バラ色の聖子と青色の輝』田辺聖子と宮本輝の青春」の見学に行きました。 田辺聖子氏のゆかりの地である「伊丹市」を訪れることで、田辺聖子氏の感じたものと同じ雰囲気を味わい、普段は見ることのできない貴重な資料の数々に触れることができました。
イベント当日、1年間の活動の様子と毎月の読書会での意見交流についてまとめた冊子を配布しました。
第一部では、1年間の活動報告を行いました。
伊丹市立図書館への見学や、7月から12月まで毎月テーマを決めてそれに沿った田辺作品を取り上げた読書会について、プロジェクターを使いながら発表しました。
読書会の報告では月ごとに取り上げた田辺作品の紹介をし、学生視点の個性あふれる解説を行いました。
今まで田辺作品にあまり親しみのない方々も、学生の作品の捉え方に感心されていました。
第二部では、学生それぞれが田辺作品の登場人物になりきって作品を朗読しました。
朗読会で取り上げた作品は『私本・源氏物語』の「何とも夕顔なき恋の始末の巻」でした。
メンバーで役割を分担し、自分たちになじみの深い関西弁で軽快に表現しており、参加者の笑いを誘っていました。
イベントに参加いただいた方々からは、 「読書離れと言われている昨今、若い人がこういうイベントをしてくれて感動と安心感を覚えました。」 「自分が学生時代に読んだ作品が、子ども世代に読み継がれているという事に感慨深いものがありました。」 「この活動を知ることができてよかったです。田辺聖子さんの魅力をこれからも広めてください。」などの感想をいただきました。
学生たちにとって初めてのイベントは、多世代の方々との交流を通し、田辺文学の魅力を再発見する場となりました。