ライフプランニング学科の学生と大阪高等学校の生徒との混合チームで共同開発した「ニシン料理の発表会」を開催します
2022年11月04日
ライフプランニング学科・フードスタディコースの学生有志が、大阪高等学校の生徒有志との混合チームによる共同で、ニシン料理レシピの開発を行いました。11月20日(日)にフードスタディ・キッチンで、ニシン料理の発表会と試食会を開催します。
漁獲量が激減し、半世紀以上に渡り「幻の魚」とも呼ばれたニシンは、近年国内の漁獲量が回復してきている数少ない水産資源のひとつです。しかし、全国的な需要に欠け、身欠けニシンを含めた伝統食材としてもニシンの消費は伸び悩んでいます。この現状を改善するために、ニシン文化を専門とするライフプランニング学科の濵田信吾准教授が、国産ニシンの需要増加を目指したレシピ開発を企画しました。この主旨に大阪高等学校(大阪市東淀川区)が賛同し、大学生と高校生の混同チームによる共同で、高大連携企画としてレシピ開発に取り組むことになりました。大学生・高校生がニシンの生態系サービスを含む海洋生物としての特徴と水産資源問題の現状を学び、さらには日本におけるニシン食文化の継承と国産ニシンの需要増加を目指した、”Ocean to Plate”(海と食卓とをつなげる)レシピ開発に挑戦しました。
今年6月から始まった本取り組みでは、まず濵田准教授からサステナビリティ学と食文化論の視点からニシンについて学び、次に調理学を専門とする坂根正史准教授からレシピ開発の指導がありました。小骨が多いニシンをいかに食べやすく調理するかが今回の課題でしたが、学生達は、濵田准教授が紹介した北欧ニシン料理を参考にしたり、坂根准教授から技術的なアドバイスをもらいながら食べやすく調理し、何度も改良を繰り返して「りんごとにしんのミルフィーユフライバーガー ガーリックポテトフライ添え」、「フルーティーな味わい バルサミコソースのニシンソテー」、「ニシンのオープンサンド」の3レシピを完成させました。
発表会当日は、ニシン料理の発表、試食とともに、開発に携わった学生・生徒が各料理のプレゼンテーションでニシン料理の魅力をPRします。
本取り組みをきっかけに、ニシン料理を若い世代にも知ってもらうことでニシンの需要増加、さらにはニシンを通じて、SDGs開発目標「14 海の豊かさを守ろう」に関わり、魚食文化や水産業、海の環境について広く知ってもらうことを目指します。
日時:11月20日(日) 10:30~12:30
場所:大阪樟蔭女子大学 芳情館1F フードスタディ・キッチン
内容:ニシン料理の発表(学生・生徒によるプレゼンテーション)、試食会、キッチン見学など