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健康栄養学科の学生が、「お魚料理教室」で魚食について学びました

2022年12月16日

健康栄養学科1年生を対象とした「基礎調理実習」、「調理学実習A」の授業で、12月6日(火)、9日(金)に「お魚料理教室」を実施しました。
本取り組みは、本学、愛媛県、一般社団法人大日本水産会、株式会社うおいちが連携して、これからの食文化を担う学生に対し、水産物だけでなく農産物も取り入れながら、魚食やその地域ならではの食材の美味しさ、日本食文化の豊かさについて伝えるために実施されました。実習では愛媛県産の愛鯛や米(ひめの凛)、はだか麦(ダイシモチ)、卵(美豊卵)、里芋(伊予美人)、みかん(紅まどんな)、松山あげなどの新鮮な食材が使用されました。

食材の紹介が終わるといよいよ実習がスタート。うおいちの方が愛鯛の捌き方をモニターに映しながら実践してみると、学生達はその指先を真剣な眼差しで見守りました。1年生にとって初めて魚をおろす実習ということもあり少し緊張した表情で愛鯛を掴むと、はさみを使ってヒレを切りはじめました。つづく頭の処理では、最初は「魚と目が合う」など戸惑っていた学生も挑戦して丁寧にウロコを掃除しました。

身を3枚におろす工程では、包丁の刃の角度や魚の持ち方などのポイントを入念に確認したあと、大きく息を吸い込んで気を引き締めると、おそるおそる慎重に身と骨を外していきました。身とカワを外す作業では、うおいちの方からから「包丁を動かさず、カワを引っぱるときれいに外れますよ」とアドバイスをもらい学生も挑戦。はじめはうまくいかず苦戦していましたが、コツをつかみ、スルスルときれいに外れると嬉しそうな表情を浮かべていました。

アラで味噌汁の出汁を取ったり、里芋の皮むきをしたりと、各班で作業を協力しながら調理を進めていきました。愛鯛を余すことなく活用して作られた「宇和島鯛めし」、「鯛と里芋の煮つけ」、「松山あげの味噌汁」と、デザートに紅まどんなが完成。
試食では自分達で作った料理をみんな美味しそうに頬ばり、愛鯛の美味しさを堪能していました。食後には、愛媛県の方から学生達のためにサプライズで「蛇口から愛媛みかんジュース」が提供されました。学生達は嬉しそうに蛇口をひねり、みかん果汁がぎっしり詰まったジュースの美味しさに笑顔が溢れ出しました。
今回の実習では魚の捌き方をはじめ、愛媛県の新鮮な食材を活用した和食の調理法を学ぶことができ、管理栄養士や栄養士を目指す学生にとって基本技術を習得する貴重な経験となりました。