栗木隆 客員教授が、日本応用糖質科学会において、「貝沼賞」を受賞されました。

　本学客員教授、栗木 隆 氏（江崎グリコ株式会社・グリコ栄養食品株式会社）が、日本応用糖質科学会2024年度大会において、貝沼賞を受賞されました。

　貝沼賞とは、今年新たに設けられた特別賞で、「澱粉を始めとする各種糖質科学および関連する酵素科学の分野での、基礎研究の成果を技術開発及び産業振興につなげることに関し、とくに大きな貢献をしたものに授与される」とのことです。

　栗木先生は、澱粉を分解するアミラーゼについて、α-アミラーゼファミリーという新しい考え方を提唱され、澱粉分解酵素の基礎的研究の発展に貢献されました。また、この過程で見つけられたいくつかの酵素を利用して、クラスターデキストリン（アスリート向け栄養食品）、リン酸化オリゴ糖（虫歯を予防するガム）、シクロアミロース、α-アルブチン（美白用化粧品）などの新しい糖質素材の開発を指揮され、様々な製品への利用を通じて産業振興につなげられました。

受賞講演演題：

「応用糖質科学の基礎研究を基盤にした新素材の開発ならびに新素材事業の立ち上げと新素材を鍵とした最終消費財事業の深耕」

【日本応用糖質科学会　公式サイト】

令和６年度 貝沼賞・学会賞・奨励賞・技術開発賞 受賞者