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本学の学費に関する考え方について

2020年10月30日

 

学生および保護者のみなさま

大阪樟蔭女子大学

学長 北尾 悟

 新型コロナウイルス感染拡大の状況下、春期はほとんどの科目がオンライン授業にとなりました。秋期もキャンパスにおける対面授業が増えましたが、昨年度までのような状況には至っていません。こうした状況に対して学費を返納してほしいという声が少なからず寄せられています。

 大学の施設料や授業料等、学費とはどういうものなのか?大阪樟蔭女子大学では、学生の在学の対価として徴収している費用を総称して学費と呼んでいます。学費は入学金とともに、在学期間中における支払総額の各年度における支払額として明示しています。入学から卒業までの4年間(標準年数、大学院なら2年間)で学位を授与するための教育に必要な費用の総額として設定されています。したがって、各年の学費はこの費用総額を年数で等分したものであるから、たとえ、今回のような緊急事態によって授業の方法や開始時期が変更になったとしても、本来的に減額できる性格のものではありません。
 たしかに学内での電気代やエアコンなど空調費等、昨年同時期より少し低くなっています。しかしオンライン授業開始における初期費用ならびに授業の質向上のための出費もしました。学生の皆さんがキャンパスに集う時に備えて、環境整備にも費用がかかります。特に、施設は皆さんの施設利用に対する費用というより、必要な施設の取得、維持管理および備品物品の支出に充てられていますので、施設を使用しないから経費が発生しないわけではありません。

 オンライン授業であろうがキャンパスでの対面授業であろうが、皆さんに対する教育の質は維持向上しなければなりません。学費はどういう授業形式であっても最低線の維持がなされなければなりません。現在行われている授業に疑問を生じているのであれば、大学へお伝えください。話をお聞きし、問題がある場合は早急に対処いたします。また、秋期は、図書館および情報処理室などを開放しています。学生の皆さんの学修をしっかりとサポートするよう環境を整えています。積極的に利用してください。

 これからも学生の皆さんの不安や心配を少しでも軽減するよう、情報発信も含めて対応していきます。
 どうかよろしくお願いいたします。